【石油ストーブ】レトロなコロナSL-11DKをゲット!芯を交換して復活させる

最近、オーシャンビューの家に引っ越しました。

地方の「空き家あるある」なのかもしれませんが、残置物が多いです。

そんな残置物、人によってはゴミ、人によってはお宝になる場合があります。

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古い石油ストーブ発見!

ガサガサ漁っていたら、古~い石油ストーブを発見しました。

かなりくたびれてます。

だいぶ汚れています。

電池ボックスは外れてる・・・

ガードも錆さび

そんなボロボロなやつですが、レトロでおしゃれなポテンシャルを感じます。

私の中で「復活すべきお宝」に認定されました。

コロナ製のSL-11DKという機種のようです。

コロナ製の

SL-11DKという機種のようです。

対流式の石油ストーブですね。

小学生の時、大きな対流式ストーブのガードの隙間ににコッペパンを挟んで焼いていたのを思い出しました。

対流式ストーブと言えばアラジンのブルーフレームヒーターが有名です。

発見したコロナSL-11DKですがネットで調べてもいつ頃の製品なのか等、正確な情報に辿り着けませんでした。

しかし、姉妹品と推測されるSL-22DKが1983年頃の製品のようなので、コイツもおそらくそれ位の年式じゃないかと勝手に推測しています。

ほぼ40年前です。完全に昭和レトロです。

昭和がレトロと呼ばれることに時の流れを感じます。

現在でもコロナの対流式ストーブSLシリーズはモデルチェンジをしながら販売されています。

早速、復活作業していきます。

レストア準備:芯を購入

ネットで情報を漁るととにかく石油ストーブレストアのポイントは「古い芯の交換」のようなので、ウチのコロナ君(ウイルスでは無い)も芯交換をします。

古すぎて芯が売ってない!

ですが、早速問題が発生しました。

モデルが古すぎて、芯が売っていません。。。

純正の芯はもちろん生産終了済み。

オクやフリマのサイトに少ないながらも出品されていますが、結構なお値段。

ならば互換品!ということで検索しまくったら、1サイトだけ発見できました。

また、後継機種SL-111型用替え芯(純正)はサイズが同じなので、加工をしたら流用できそうな気がします。

後継機種の純正品は加工が必要なものの純正という安心感があり、互換品より2割程度安い。

一方互換品は無加工でピッタリ(ピッタリのはず!未確認なので不明)。

う~ん、悩ましいです。

純正品を加工して取り付けることを選択

結局、後継機種用の純正替え芯を加工して取り付けることにしました。

加工する労力はプライスレスなので、コスト重視で選びました。

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SL-11DKの芯との違いは芯昇降用ピンの有無です。

サイズが同じなのでこのピンと取り外せばSL-11DKにも使用できる算段です。

このピンを外せば流用できるのでは無いかと算段

結果、使用できました。しかし、ちょっとした問題ありです。

分解作業

何せ初めての作業なので、外れそうなとこからどんどん外していきます。

外炎筒止めねじ2か所を外して運搬用のハンドルを持ち上げると外炎筒や天板、ガードなど上半身がゴソっと外れます。

外炎筒止めねじ(左右2か所)を外すと

上半身と下半身を分離できます。

化粧板ははまっているだけなので、芯調節ツマミを引っこ抜いて化粧板を取り外します。

化粧板を引っこ抜きます。

芯案内筒が登場しました。

蝶ナットを外し、芯案内筒を取り外します。

蝶ナットを外して案内筒を持ち上げます。

芯案内筒には芯が装着されていて、芯の下端は燃料タンクの灯油に浸っています。

取り外した案内筒は灯油を床にこぼさないように不要なボールで受けました。

案内筒は灯油がこぼれないようにボールで受けました。

芯交換作業

芯を案内筒から取り外す

外すときに知りましたが、案内筒の内側に突起が無数にあり、その突起が食いついて芯を固定しています。

ということで芯を内側に寄せるようにして突起から剥がして芯を抜きました。

無数の突起から剥がすように芯を取り外す。

新品の芯を加工する

新たに装着する芯の加工作業です。

SL-11DK用には無くて後継機種用にはある3個のピンを取り外します。

芯を裏返すと、ピンから出た爪がホッチキスのように曲がってピンを固定しています。

ピン1つにつき爪4つです。

その突起をペンチなどで起こしてピンを引っこ抜きます。

既に取り除いた後ですが、4つの爪を起こして引っこ抜きます。

加工した芯を案内筒に装着する

加工した芯を案内筒に通して、たるまないよう均等に筒内側の突起に刺して芯を装着します。

突起はかなり鋭利なのでケガ注意です!

装着の際の位置決めですが、芯調節ツマミを右いっぱい(最大火力)に回し芯が一番上昇した状態で先端が1センチ程度均等に露出するよう装着します。←ネット情報

芯が1センチほど顔を出すように取り付け。

元の状態に組み立てる

あとは逆の手順で組み立てれば晴れて完成!のはずでしたが…。

あれ?芯がキツくてすんなり入らない

芯を装着した案内筒を本体(灯油タンク)の中からそびえ立っている白い筒のような突起に挿入します。

トヨトミではこの突起のことを芯案内筒と呼ぶようです。コロナでは名前を見つけることができませんでした。

抜くときはスルスルっと抜けたので、すんなり入るのかと思いきや、意外と抵抗がありグイグイっと押し込むように挿入しました。

いや、これってまあまあ問題のような気がします。。。

本来なら(正規の芯なら)スルスルっと入るはずなのです。

なぜなら、「対震自動消火装置」が作動した時に芯がストンと下に消火位置まで落ちて自動消火するようになっているからです。

抵抗があると芯がストンと落ちないので消火しません。

試しに対震自動消火装置を作動させてみます。

対震自動消火装置(作動している状態)

原理は簡単でふりこが揺れで傾くことでストッパーが外れスプリングの力で芯が消火位置まで落とされます。

カチンっという音と共に芯が・・・1mmくらい落ちたような気がしますが、これじゃ消火というより、火力が若干弱まった感じです。

正常に動作しません。

キツイと言っても通常の操作では全く気にならない程度の抵抗なんですけどね。

試しにリターンスプリングを調整し、張力を強くしても落ちてくれませんでした。

ひょっとしたら、この後継機種用の芯はサイズは同じだけど、布地が多少分厚いのかもしれません。

その厚みで芯内径が小さくなり、抵抗となっているのかもしれません(知らんけど^^)

どうしたものかと悩みましたが、結局そのまま行くことにしました。

ま、このストーブは日常の暖房器具として使用するわけではなく、イベント的に短時間点火するくらいなので、きっちり消火すれば問題ないかなと判断しました。

自己責任です。

点火チェック~組み立て~完成

案内筒を本体に組み付けて試点火します。

無事点火。勢いよく炎が出ました。

無事点火しました。

あとは上半身を装着して完成です。

まとめ

いや~火の温もりはいい!癒されます。

個人的に暖炉や焚火などユラユラ揺れる炎と温もりに癒しを感じます。

石油ストーブも小窓から見える炎、暗がりで浮かび上がる柔らかい明かり、視覚的に最高です。

ロッキングチェアに揺られながらココアを飲みたくなります。

炎の温かみに癒されます。

外観もコンパウンドで磨き上げてキレイにしました。

総合的に大満足なのですが、気になるのは芯の入りがキツかったことです。

もう一つの選択肢である互換品の芯を取り付けていたら、すんなり入って消火装置もちゃんと動作したのかな?

この石油ストーブの芯を交換することは今後あるかどうかも怪しいので検証できないですけどね。

ずっとやってみたかった焼き芋やりました。

子供たちも喜んでくれました。

焼き芋やりました。

ではー!