我が家は元ペンションということもあり、非常口への誘導灯が設置されています。
昔ながらの躯体が大きく蛍光灯が点灯するクラシック誘導灯です。
今ドキのはLEDタイプで薄型コンパクトです。
新たに宿泊施設を始めるにあたり全てLEDタイプに変更したいところですが、予算には限りがあるので既存のクラシック誘導灯を再利用することにしました。
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そのまま使用できる状態ではなかった
再利用することにしましたが、10数年前にその役目を終えたクラシック誘導灯、当然そのまま使用できる状態にありません。
蛍光灯は点灯しないか、点灯してもチカチカ点滅する状態。
非常時の電源となるバッテリーはご臨終のようで充電ランプが光っていません。
作業としては蛍光灯と点灯管、バッテリーを交換すれば晴れて復活するはずです。
蛍光灯と点灯管は汎用品なのでホームセンターなどで安価で手に入りますが、バッテリーはそうはいきません。。。
検索しても専用品扱いで結構高額。
クラシック誘導灯復活にこの額を出すのなら、予算を追加してLEDの現行品を購入しようかなと迷ってしまいます(私の場合)。
考えた結果、
「所詮、バッテリー。専用品では無くても必要電力を供給できれば問題ないのでは??」
という結論に至り、汎用品を使用し安価にDIYをチャレンジすることにしました。
バッテリーのスペック確認&調達
クラシック誘導灯からバッテリーを取り外して容量を確認します。
誘導灯の分解は簡単で、まず本体側面のカバーをマイナスドライバーを使って取り外します。
次に表示パネルを取り外したカバー側にスライドさせて取り外します。
これで内部を確認できるようになりました。
内部をのぞき込むと点灯管の下側にバッテリーが固定されていました。
固定金具とコネクタを外し、バッテリーを取り出します。
ラジコンの7.2Vバッテリーを半分にしたような見た目。
型番は「FK376」です。
ラベルには「3.6v 2000mAh」と記載されています。
「Ni-Cd」と記載があるのでニッカドバッテリーですね。
「1992年」とも記載があるので30年前です。
ちなみに「FK376」で検索すると、純正後継品がヒットします。
そこそこお高いです。
う~ん、バッテリーにここまで出費するなら、倍出してもLEDの新品買うかなー。
とにかく、必要なバッテリーのスペックは電圧3.6ボルト(V)、電流2000ミリアンペアアワー(mAh)であることがわかりました。
汎用品バッテリーでもこのスペックを満たせば点灯するはずです。
ということで、部品調達です。
Amazonでニッケル水素バッテリーと電池ケースを調達しました。
純正は単2サイズのセルが使用されていましたが、今回は単3サイズのセルにしてみました。
サイズは小さくなりましたが「電流2400mAh」なので必要スペックを満たしています。
日本メーカー製なので品質も問題ないと信じています。
組み立て&取り付け
古い純正バッテリーから配線付きコネクタを切り離します。
その配線付きコネクタと今回調達した電池ケースを接続しハンダで溶接します。
収縮チューブまたは絶縁テープでしっかり絶縁します。
あとは電池ケースにバッテリーを3本入れます。
乾電池の電圧は1本あたり1.5ボルトですが、バッテリーは1.2ボルトです。
よって3本で3.6ボルト、直列接続なので電流は1本でも3本でも変わらず2400mAh。
これで3.6V2400mAhのバッテリー完成です。
完成したバッテリーを誘導灯内バッテリーホルダーに入れ、コネクタを差し込みます。
するとー、今まで消えていた充電ランプが点灯しました。
点検用のヒモを引っ張ると、電源がバッテリーに切り替わり点灯してくれました。
蛍光灯と点灯管も新品に取り換えて、完全にリフレッシュできました。
まとめ
電気系の作業はシロクロはっきりするので好きです。
成功したら動く、失敗したら動かない。
あと、バッテリー関係はラジコン趣味やら自動車整備士の経験から、作業をすることに拒絶反応が全くなかったのが良かったです。
もちろん、電気工事士免許も所持しています。
今回は借家であること、予算が限られていることからDIYにチャレンジしました。
これが持ち家だったら、100%の確率でLED誘導灯に総とっかえしますね。
もし、この記事を読んで「チャレンジしよう!」と思われた方、自己責任でお願いします。
失敗しても責任は負えません。
ではー。
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